「〇〇で××したら、こうなってすごく痛い思いをした。」or(テレビなどを見ていて)「これってすごく痛そう」
ってAさんが話したときに、
「私は出産がすごく痛かった。あれより痛いものはないと思う。」
などとBさんが言ってくる。
みたいな会話の流れが時々あります。
正直なところ、私の妻がけっこうBさんみたいな発言をします笑
この「痛みマウント」的な発言ってどうなんだろうと思って、今回記事を書いている次第です。
Aさんとしては、痛いこと等を知って欲しくて、共感して欲しいと思っているところ、Bさんの発言があると、Aさんの痛みなどは大したことないように、周りに思われてしまうかもしれません。少なくともBさんが共感している感じは受けないように思います。
Bさんは自分がもっと痛い思いをしたことがあるという、マウントを取り、周りやAさんから共感を受けたいのかもしれません。
Aさんが男だと、出産など一生経験することもない痛みで、それを引き合いに出されると、反論の余地もありません。Aさんが大人な対応をして「そうなんだ。大変だったね」と言えば、Bさんは納得するのでしょうが、そもそものAさんの発言は共感されることなく終わってしまいます。Aさん的には、不快感・不満を感じてしまうしょう。
特に、Bさんがいつもそのような発言をする場合は、尚更です。Bさんがいる時は痛みトークをしない、という結論になるでしょう。
時には「こっちの方が痛い」みたいな言い合いになることもあると思いますが、これは非常に不毛のように思います。痛みなんてものは、主観でしか分かりません。同じような痛みでも程度(例えばヒビ程度の骨折と、完全に折れた骨折)は違いますし、同じ痛みでも、感じ方が違います。私個人の中でも、髭を抜き始めた頃の髭を抜く痛みより、慣れた今、髭を抜く痛みでは、後者の方がかなり痛みが弱いように思います。
私の妻は「あの痛みを味わって欲しい」とか言いますが、ひどくないですか笑?私だったら、自分が受けた苦しみを、みんなに味わって欲しいなんて思いません。かわいそうなので笑
*ちなみに、出産の痛みに男性は耐えられないという話をよく聞きますが、特に根拠は無いようです。
そして、痛みの優劣がついたところでどうなるのでしょう?結局出産でも尿路結石でも痛いものは痛いのです。より痛いのに耐えたからお金がもらえるとか、偉いとかはないと思います。
もちろん、女性が痛い思いをして出産してくれることには、感謝・尊敬はしていますが、それでそれ以外の痛みを否定してよいものとはならないと思います。
ということでBさんのような発言をしている人は、気を付けることをお勧めします。張り合うことは止めましょう。どうしても特殊な経験をしていて話したい場合でも、同じ人には一度だけにしましょう。その際も、Aさんの話には共感して、一段落ついてから話すのが良いと思います。
以上、「痛みマウント」について、書いてみたわけですが、
「痛み」以外でもこういう状況ってよくありそうだなって思えてきました。「不幸」マウント、「貧乏」マウント、「苦労」マウント、「努力」マウント。
自分もやっちゃってるかもしれません。
マウントにならないためには、
①最初の話し手の話には共感を示し、話が一段落つくまで自分の話はしない。
②相手と比較するような話し方はしない。
③同じ人に同じ話をしない。
ことが重要ではないかと思いました。会話って難しいですね。
今後、気を付けたいと思います。
以上
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