英語の勉強について *主に学生向け

昔、大学生のころにもブログをやっていて、英語について書いていたので、それを抜粋・修正して記事にしたいと思います。

私はTOEICは800を超えていて、高校時代は英語は得意科目だったので、多少は参考になることもあると思います。ぜひ、学生さんには見てもらえたらと思います。

基本的な英語の勉強方針

まず、そもそも日本の英語教育はダメらしいです。
昔読んだ本によると、明治か大正か昭和初期か忘れましたが、ずっと英語教育が変わってないらしいです。
50年間も同じではダメですよね。
私としては特に英語と日本語をリンクさせるのがよくないと思います。
理想は英語を英語のまま理解すること!
普通、日本語を聞いたとき自然とそこからイメージができますよね。
犬と聞いたら漠然としながらも犬っぽいものを想像する。本来は英語もそうであるべきです。
そうすれば例えば聞いて答える場合

英語→イメージ→英語

と素早く処理し対応できますが、今の日本人の大部分は

英語→日本語→イメージ→日本語→英語

の思考になるわけです。だからTOEFLがアジア最下位の結果になるわけです。
というわけで基本英語を日本語訳で理解するよりイメージで理解することを心がけるのが良いと思います。そうでないとリスニングのスピードについていくのもきついです。

私も昔は英語を日本語にして高速処理してましたがやはり限界が来ます。
ボロが出ますし疲れます。

発音の重要性

あと、気をつけたいのは初めから発音、発音記号、品詞を理解するということです。

発音記号には、あいまい母音とかもあってけっこう大変ですが、序盤にしっかり発音を意識していないと、あとで単語の発音を覚えなおさなきゃいけなくなります

それとやはり自分できれいに発音できないものをリスニングで聞きとるのは難しいです。なので発音は気をつけましょう。品詞は英作文で重要なので常に気を配りましょう。
特に、私の時代は、中学生だと品詞が特に意識されなかったのですが、高校に行って完全に覚えることになるので絶対に中学からやっていた方がお得でした。

ちなみに、単語の発音をマスターしたい人には「単語耳」がお勧めです。


私は大学でこの本を見つけましたが中学くらいの時に発見したかったです。
「単語耳」では、あいまい母音一つ一つの発声方法を詳しく書いています。
*単語はこの本で覚える必要は無いように思います。

単語帳

高校時代、かなり単語帳を色々やりましたので、感想等まとめていきます。正直、やった単語帳の冊数と、語彙力だけなら、高校でトップクラスだったと思います。*時代が変わったので良い本もたくさん出てきているかもしれませんが、英単語の意味は時代の変化で基本変わらないので、昔の本でも使えそうに思います。ぜひ、本屋さん等でめくってみてはいかがでしょうか?

①DUO 3.0 お勧め度:★★★★★


単語のレベルは英検準1級。これがきついかたはDuoセレクトという2級レベルのものもあります。
「1つの英文を覚えることで5個も6個も単語や熟語を覚えられる」というのが最大の特徴となります。普通の英単語帳ではひとつの単語に対し1つの英文。これだと英文を丸ごと覚えるのはしんどいですがDuoはまとまってるので覚える気になります。
また、英文で覚えると単語の使い方も覚えられますし、英文を完全に覚えれば英作文の際にそれを基盤にした文が作れます。

②つむぐ英単語 お勧め度:★★★★★

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表紙がかわいらしいですが内容はしっかりしています。
単語帳を何冊もやるにあたって最初の方にやってほしいです。
理由は 「語源」 で覚えるタイプだからです。
他にもいろいろ語源で覚えるものもあるのでそれでもいいと思います。
*この本はもう本屋では売っていないかもしれません。

語源というのは実は普通の英和辞典にも載っています。例としては、
dis;離れて
pre:先に
dict:述べる
など。これを応用すると
例えば predict=先に+述べる=予言する
と、意味を推測できます。
辞書で調べるのもいいですがやはりまとまったものを一冊持っているといいものです。
語源から考えるとちょっとこじつけすぎでは??と思う単語も、もちろんたくさん存在しますが、語源を覚えた後だと単語を覚える労力が3~4割ほどカットできるといえるでしょう。

ということで一番最初に使う単語帳としては語源を覚えられるものが良いでしょう。

③キクタン お勧め度:★★★★★



キクタンは、聞きながら覚えられる単語帳です。聞きながらやると、そのペースで勉強できるのも良いですし、発音が理解できる点もよいです。
しかし、それよりも何よりも、1冊で約1000語という、単語帳として適した語数を覚えられる点が非常に良いと思っております。その理由は後で解説します。

高校の最初にやるならキクタン「Basic」が良いと思います。
上記等、他の単語帳をやった後ならキクタン 「Advanced」が良いと思います。
更に向上心があればキクタン「Super」が良いでしょう。
熟語版のキクジュクSuperも良いです。
*私は全部やりました。
尚、キクタンのリーディングはあまりお勧めしません。語彙レベルは単語帳と同等ですが入ってる単語数が少ないです。キクタンに文章は求めなくてよいように思います。

④速読英単語(速単) お勧め度:★★★

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速単は文章を速読しながら(読みながら)、単語を覚えていくというものです。
うちの高校はこれを授業にも使っていました。
しかし、個人的には、これまでに挙げた単語帳に比べて、無駄な要素がたくさんあるので、単語を覚える目的としてはあまりお勧めしません。
しかし、CDに合わせて同じペースで読む、あるいは、シャドーイング(CDを聞いて、聞いた言葉を読み上げ続け続ける*CDを途中で止めません)をするという、速読を鍛える目的では有用だと思います。単語はあくまでおまけとするのが良いと思います。

⑤ソクラテス英単語 お勧め度:★


私が初めて買った英単語帳です。
一番、時間を無駄にした単語帳と言えます。
理由は後述します。うまく使えば、ここまで低い評価にならないと思います。

これ以外には、速読速聴、英検準1級の単語帳、英検1級の単語帳とかにも手を出していますが、もはや趣味の世界です。特に英検1級の単語帳は全部覚えなかった気がします。

単語の勉強の仕方

英語や古文において単語力は必須です。単語力が無いとどうやっても話を理解できないので。
ということで、まず初めに備えるべきは単語力です。

そして英単語を覚える時は1か月を区切りにすることをお勧めします
さらに1冊1000語くらいの単語帳をやることをお勧めします。
*懐かしのドラゴン桜でも1週間で1000語覚えろって言ってましたがそれは正直厳しいと思います。

英語に限った話ではないですが、参考書などで勉強する場合、

1、どれくらいの期間
2、どれくらいの量
をやり
3、どれくらい理解するか
を計画しないと、効率が落ちることは必至です。

特に、暗記科目は忘却曲線を考慮して効率的に復習することも重要です。
私は、初めて買った、ソクラテスという英単語帳を、復習もせず、ちょっとずつダラダラ続けていたのですが、一番最後まで終わった時に、最初の単語を全くと言っていいほど覚えていませんでした笑。

その点、1000語くらいの単語帳であれば、一冊を割と短時間で終えられ、すぐに復習に入れます。また、一冊を終えると、それだけで満足感も得られるのも非常に良いです。一冊分厚い単語帳をやるより、薄い単語帳を何冊もやる方が良いでしょう。知っている単語が1~3割程度あるくらいの方が、これは知ってる、これは知らないっていう意識の変化もあり、勉強にメリハリがつくように思います。

さて、私の失敗体験も踏まえ、英単語帳1冊の具体的な暗記計画は以下の通りです。主にキクタンを想定しています。また、一日の勉強時間の目安は1時間です。

<1日~2日目>
この2日でまず単語帳全体の分からないところを確認します。
ペースはCDくらいでいいです。1日目で「前半」、2日目で「後半」、単語全てに目を通します
CDを1.2倍などで再生するのもありだと思います。
CDを聞き、できれば口に出してリピートします。
少なくとも発音に意識を向けましょう。
そして知らない単語に黄色の蛍光ペンでチェックを入れます
黄色の蛍光ペンは少し記憶力UPらしいので。

<3日目~7日目>
この期間で単語に慣れます。
発音できない単語は意味が分からないと考えられます。本を読みながら単語を音読しましょう。
ここまでで『その単語を見れば発音は分かる』状態を作ります。
単語帳全体を2周位はしたいものです。
2周しても読みづらい単語はそれらを集中してなんども聞いて覚えましょう。
この時、次に向けてスペルにも気を配っておくとよいです。

<8日目~11日目>
さらに全体を2周します(8日目に前半、9日目に後半、10日目に前半、11日目に後半)。やるのはリスニング。というよりディクテーション(単語のみ)ですね。
CDのペースに合わせて言われた単語をノートに書きます。
もちろん本は見ません。言われてスペルが分からない単語は意味も分からないと考えます。
毎日本の半分ほどやり終わった後に本を開いてスペルミスを確認し、間違えた単語は練習しましょう。

これまでに使った時間が約11日。11時間超くらいでしょうか。
ここまでの段階が下準備。ですがすでに5周しています。
すでに覚えやすいものは頭に入っているのではないでしょうか。

<12日目~21日目>
毎日キクタン「1週間分」をこなします。
単純計算で16×7=102単語。
きついように思われますが、単語帳の購入前から覚えていたものもあるでしょうし、
11日目までで、「覚えたもの」&「覚える寸前になったもの」が多数あると思います。
だから一日1時間でも可能です。
1時間で無理でも少し頑張れば大丈夫ですのでそこまで時間にとらわれず頑張りましょう。

①まず、「1日分(16単語)」のCDを聞きながら英語を聞き取り、かつ日本語も書きとります。
単語 意味
単語 意味
単語 意味
  ・
といった感じです。CDが終わった時点で、全部書けなかったら本を見て埋めてください。
②その後1分間~3分間程度、時間を決めてひたすら記憶します。

③記憶した単語のテストを行います。
具体的には、意味を隠して、上から単語を読み、意味を言えるか確認していきます。
意味が分からなかったら一番上に戻ります。
*ミスしたものは単語の左に正の字でミスの回数をメモします。
最後の単語まで通して意味を言えるまで何度でも繰り返します。

①~③の作業を終えたら、次の「1日分(16単語)」を続けていき、合計で1週間分行います。

④ 1週間分①~③の作業を終えたら、再度③の作業のみを週間分繰り返します。
そうするとだいたい同じ単語で間違えていることに気付くと思います。
その単語はおそらく苦手な単語です。苦手単語集として、別冊のノートにまとめます。

この作業を10日間実施することで10週分の暗記が終わります。
余力があれば、前日の分を復習することで暗記効率は向上します。

ここまでで合計6周は本を読んだことになります。

<22日目~31日目>
「<12日目~21日目>」の作業を繰り返します。
この時点で7周してますし、かなり記憶できたのではないかと思います。
あとは1カ月に一回。2日ほどかけて、CDのペースでディクテーション(単語のみor単語+意味のディクテーション)をやれば復習として十分です。

以上です。
正直、後半20日間はホントにきついと思います。
しかし、慣れてくるとだいぶ楽でしょうしこのスピードで処理をこなすと脳の回転も速くなって頭自体もよくなると思います。記憶力も上がります。ボケも防止できそうです。
またこれをこなしきれた人は他の勉強もある程度根気よく続けられるでしょう。勉強できることも才能です。続けられたらそれだけで素晴らしいです。絶対に他の教科、いろいろな仕事にもいかせます。
ということで自分の根性試しにもぜひやってみてください。

完全忘却について

昔入れた、知識なので、少し間違いがあるかもしれませんが、人間には完全忘却というものがあります。答えられなくて答えを言われた際に、「言われてみれば、それだった」って思えればただ忘れただけであり、ちゃんと記憶には残っています。しかし「こんなのやったっけ??」となることもあると思います。これが完全忘却です。

完全忘却に至った場合、その時勉強した内容は全く身についていません。これから完全に0から勉強し直す必要があります。時間を無駄にしただけと言えます。*英語に限らず、くれぐれもこうならないようお気をつけください。

完全忘却になるのを防ぐのはタイミングよく復習することです。できればテストをしましょう。
*テストで答えられなかったという屈辱等があった方が定着は上がります。

理想的には完全忘却しないギリギリがもっとも効果的。確か1日、2週間、2カ月くらいのサイクルだったような気がします。個人差もあるので自分の完全忘却も見極めてください。

「こんなのやったっけ?」って思えたらそれより間隔を短くしましょう。

この完全忘却も踏まえて、上記勉強方法は考えています。
尚、完全忘却については「忘却曲線」、「完全忘却」等のキーワードで自分で調べてみるのも面白いでしょう。

リスニングについて

リスニングはそこまで得意ではないので、偉そうなことは何も言えないのですが、少なくとも、英語を聞き流すのは意味がないと思います。日本人にとって、英語は雑音と認識されやすく、雑音はスルーされるようです。実際、私も、聞き流してリスニング力が向上したことはありません。
個人的に以下は意味があると思えたので、ぜひお試しください。
①発音記号の理解
②ディクテーション *特に聞いた音声を全て書き写せるくらい何度も聞くのが良いと思います。
③シャドーイング

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