誰が責任を取るんですか?という言葉について

私が直接言われたことはありませんが、聞いていてモヤっとした言葉が

「誰が責任を取るんですか?」

です。

モヤっとしたポイントをちょっと言語化しておこうと思います。

まず、こんなことを言われると、具体的な責任者を挙げたりするのは難しいですよね。私が責任を取りますとも言いにくいです。むしろ地位が低かったら「お前が責任取っても仕方ないだろ」と怒鳴られ
かねません。これによって、何か素晴らしい案であったとしても、「やらない」ということになることが多いように思います。

しかし、こういう発言をする人は、やるのが面倒な人、責任を取りたくない人、変化が怖い人が多く、会社や組織にとっては、害でしかありません。場合によっては、承認欲求を満たすために、ドヤ顔でこのような発言をする人もいますが、それは本当に最悪だと思います。

まず、これに対する回答(対策)として

①(部での話だとして)部で決定したのであれば、万が一うまく行かなかった場合、部長が責任を取れば良いと思います。

②(団体の話として)多数決で決定したなら、団体全体で責任を取れば良いと思います。国会議員が多数決で決めたからと言って、多数派の議員が直接責任を取ることなんてありませんよね?

③これをやらなかったことによる不利益(あるいは別意見を実行した場合)の責任は誰が取るんですか?

と言うのが、個人的には正論のように思います。特に②で説明できれば、それでこの話が終わりになるので、個人的には②の方向で進めたいです。

①に対する部長の反論としては「なんで俺が責任を取るんだよ」と来ると思いますが、

①-2「部長だから責任を取るのだと思います。『部長が責任を取りたくないから、これを実行しない』という判断では皆は納得できないと思います。『責任を取りたくないから』ではなく、リターンに対して、リスクが大きすぎる等、皆が納得できる理由を説明して頂きたいです。」

と返したいところです。勇気があればですが笑

③の発言をした場合、相手が回答に困ることは目に見えますが、質問をしているために、議論が長引く方向になりそうな点で微妙です。

少なくとも自分では「誰が責任を取るんですか」という発言はしないつもりです。むしろ偉くなったら、「俺が責任を取るからやってみよう」と言いたいくらいです。

今の日本は「誰が責任を取るんですか?」という風潮が強くなっている感じを受けます。これが色々な発展を阻害して、楽しみを奪い、不便を生んでいるように思います。チャレンジ精神が無くなりますよね。

・公園でボール遊びをしている子がいますが、誰かにボールが当たったら誰が責任を取るんですか?
⇒公園でのボール遊び禁止。

・公園の遊具(ジャングルジム等)で誰か怪我をしたら、誰が責任を取るんですか?特に、遊具の点検に不備があったらどうするんですか?
⇒遊具撤去。

・花火で火事になったら誰が責任を取るんですか?
⇒花火禁止。

騒音等含め、少数の利益を守るために大きな利益が失われているように思われます。

また、ある程度の自由がある中で、自分で危険等の判断、人への迷惑の判断をして成長するのも重要であり、それが失われているのも残念です(2チャンネル創設者のひろゆきさんがこのような発言をしていて納得しました)。

「誰が責任を取るんですか?」という人とは距離を取れるものなら取りたいところです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました